泣き虫弱虫諸葛孔明

泣き虫弱虫諸葛孔明

帰り際、書店によって棚を物色しているとこの本が目に飛び込んできた。
酒見賢一といえば、「後宮小説」(超傑作!)で第1回ファンタジーノベル大賞を受賞。
その後も「墨攻」など歴史小説を中心に作品を発表している。また彼の作品に「陋巷にあり」と
いう全12巻(11巻だったかも?)の超大作がある。この作品は、サイキックファンタジー
しく、敬遠していたのだが、どこかでこの作品の裏話を聞いてから、俄然興味が沸いていたのだ。
連載が、当初予定していたのより、かなり長くなり、採算的に出版社側は打ち切らせたかったそう
だが、その作品があまりに面白いので、打ち切れなかったという。その話を聞いていたので、頭の
どこかに酒見賢一の名前がインプットされていた。そうじゃなければ、「泣き虫諸葛孔明」は手に
とらなかったと思う。


パラパラと導入部を読んでみた。もうびっくり。おもしろすぎ。迷わずレジに持っていきました。
どちらかといえば司馬遼太郎のような小説の書き方。作者の諸葛孔明に対する認識が最初に語られ
自然に物語へと入っていく。もうシビれたね。読むのが楽しみ。
その語「陋巷にあり」も買おうと、古本屋へ。残念ながら目的の品がなかったので、適当に数冊
買ってきました。
1、戸川昌子大いなる幻影
2、貫井徳郎「神のふたつの貌」
3、アーロンエルキンズ「暗い森」、「断崖の骨」、「氷の眠り」
の5冊。1は大8回江戸川乱歩賞受賞作。評判がけっこういいのでこれまた楽しみ。